夫婦の中をとりもつ猫

私の子供の頃は、気付いたら家に猫がいて、幼い私にとって猫は親友でした。
大人になって一人暮らしを始めると賃貸ではペットは難しく、結婚してからもペットを飼える環境にはなくて、いつか猫を飼う事が私の夢になっていました。
そんな私にチャンスが訪れたのが今から2年前です。
ペット可の住宅に引っ越して落ちつくと、私は主人に言いました「猫を飼おう」と。
主人も私がずっと猫を飼いたがっていたことを知っているので、快く了承してくれました。

飼い猫の名前は「とと」と言います。
ととはペットショップ、動物愛護センターなどを回り、やっと巡り合えた猫です。
念願かなって猫と暮らすことのできた私は、嬉しくてたまりませんでした。
主人はペットと生活をしたことが無かったので、最初こそ戸惑っていたようですが、今では主人も、ととにメロメロです。

ととが自由に行き来できる場所は、LDKと寝室の2部屋で、その他の場所へはいけないようにドアをしっかり占めるのが、私たちの決まりになっています。
ととは、私たちにとてもなついていて、昼間は在宅で仕事をしている私の近くで寝ていますし、夜は主人と私のダブルベッドで共に寝ます。
そして私も外出すると、ととのことが気になってたまらないという多少、共依存的な関係です(笑)

そんなある日、今となっては何の話をしていたのかさえ記憶にありませんが、私たち夫婦は洗面所で言い合いをしていました。
その時、リビングのドアのあたりから「ニャー!ニャー!」と、ととが小さくてか細い声を必死に出していました。
めったに鳴かない、ととの声を聞いた私たちはヒートアップしていた言い合いは止まり、どちらともなく笑顔になりました。
主人が、「ほら、ととが喧嘩はやめなさいって言ってるよ(笑)」と。

その後、不思議なのですが、私たちが言い合いをすることはなくなりました。
喧嘩を取り持ってくれたととは、子供の居ない私たちにとって、かけがえのない「愛娘」です。